お腹が鳴る。おなら

『お腹がグルグル、グルグル音がします』と、治療中によく患者さんがよく尋ねてこられます。
お腹が空いた時に鳴ることもありますがそうでない時もあるという事です。

これは小腸の末端や大腸に、かゆ状の消化物とガスがとが共存している時、蠕動運動
(腸が内容物を先に送り出す運動)によってガスが発する音です。“腹鳴”という生理現象です。
そう、患者さんはこの腹鳴が頻繁というのです。
この原因は腸が弱っているということです。腸の吸収力(水分)がおとろえて、消化物はかゆ状のまま
先の方の大腸菌の住んでいるところへ送られ、大腸菌の活躍で腐敗、発酵が進んでガスを発生し、
液状の消化物とガスとが共存し、腹鳴が起こりやすい状況になっているのです。

ちなみにおならって本当は臭くないんですよ!食物繊維が大腸内の菌によって腐敗発酵させるときに
にでるメタンガス、炭酸ガス、水素ガスなのであまり臭くないのです。
しかし、胃腸が弱っていると胃で蛋白質が分解されず小腸で吸収されないまま大腸で腐敗発酵します。
すると蛋白質が分解して腐った卵のようなにおいの硫化水素ガスを発生させます。その他にも
インドール、スカトールという強い悪臭をだす物質に分解するからなのです。
おならが臭いのは胃や腸が弱っている証拠です!

胃腸が弱くなるのはこの時期なのです!!
夏の疲れと(自律神経失調)と朝晩の冷えでお腹が冷える→腸の血流低下・・・
暖かいものを摂り、適度な運動でストレス発散をし、お腹に布団かぶせて冷やさず早く寝てくださいね。