医療の問題

鍼灸は高齢者が受けるイメージってありますよね。僕も年齢が高い方の受診率が多いように感じます。その理由に病院に行っても治らない、医師に加齢だと言われた、薬を飲みたくないからなどが多くあげられます。病院に行っても治らないとは保険治療範囲内では困難であるという事でしょう。現代医学は生命の時間(寿命)は伸ばすことは成功しましたが、その代償に心身の老化を長きにわたり感じなければならない、新たな課題をもたらしました。うつ、不安神経症、不眠、関節痛、筋肉や機能など各部位の衰え・・・加齢に伴う症状を抱えなければならず心の満足感が低下し長生きが幸せなのか?そう思われる方も多いのではないでしょうか。もちろん幸せな方もたくさんいらっしゃいます。

これからの医療はただたんに寿命をのばすだけではなく、いかにして苦痛を減らし人生を豊かに寿命をまっとうしていくかということに注目していくようになるでしょう。これは医療レベルではなく社会環境までもが大切になってくると思います。

東洋医学は本来『未病』の医学です。未病とは病に至らない不調や健康維持増進する医学であります。春夏秋冬、二十四節気と季節の代わりは人体でも同じと考えそれに合わせた生活スタイルを取り入れる養生。気の流れを整え次の季節に向けた体づくりをする大切さ。また心の在り方など。じつはハイブリットな持続可能な医療なのです。

コロナや戦争、災害など今一度人間が考え直す社会になってきたのかもしれませんね。