2021/10/02
痛みはその人にしかわからない感覚です。
病院に行ってもなかなか治らない痛みがあります。
痛みには大きく急性痛と慢性痛があり急性痛とはケガや火傷、急性のぎっくり腰など特に炎症がみられる症状の痛みです。
慢性痛とは一般に3カ月以上治らない痛みで例えばストレスで悪化する、天候で悪化する症状に日内変動などがみられる痛みです。
急性痛と慢性痛はまったく別物です。これを同じ痛みと認識すると病院に通っても治らない、湿布や痛み止めが効かないなどで不安が募り焦りが起こります。
ちなみに西洋医学は急性痛には強いですが慢性痛になると難しく、いろんな種類の対処的なお薬が増えてきます。
鍼灸院の8割は慢性痛患者さんです。
慢性患者さんの痛みの原因には生活習慣、食事、運動不足、考え方、性格、家庭や仕事などの社会環境、血流、筋骨格の歪みなどの因子が複雑に絡み合っています。
つまり統合診療になるので痛みだけを追うのではなく、全人的にその人を診ていかなくてはならないのです。
ですから薬物療法や3分診療だけでは困難なのです。そして骨が変形している、炎症があるだけですむ単純なものではないことを理解しておかないといけません。
鍼灸院で一発で完治を期待されるより治療計画を立てていきましょう。そうすることで一年後、二年後の生活に差が出てきます。
今日は大きく急性痛と慢性痛のお話をしました。