2020/09/15
最近何年かぶりに受診してくださる方が増えてきています。
本日も2年ぶりの再会!!ブログを読んでくれていると嬉しいお言葉も頂きました。
ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します!!
さて、年代と共に人の体は変わってきます。それは本人の意識ではわからない
まるで季節の移り変わりのような自然の流れが人体にもあります。
東洋医学では老化がは腎(腎気)が司るといいます。
子供の腎気は父母の先天的な精気をを受け継いだもので、妊娠後は胎児の発育成長を
促進する基礎となります。その腎気は生後から自らの生命活動によって充実し、
人間の生長、発育を調整します。
鍼灸の古典である素問の上古天真論編では、腎気の年齢的消長を次のように述べています。
女子
・7歳で腎気の働きが活性化し、歯が生え変わり、髪も長くなる。
・14歳で、天癸が充満し、任脈と衝脈の流通が増進し、月経が始まる。
・21歳で体格が頂点に達する。
・28歳で筋骨は充実してひきしまり、毛髪は最も長く豊かになる。
・35歳で陽明経脈の機能が衰え、白髪が進行する。
・49歳で任脈が空虚になり、月経が停止する。
男子
・8歳で腎気が充実する。
・16歳で精気が充満して、子をなすことができる。
・24歳になると筋骨は強壮となり、体格は頂点に達する。
・32歳で筋骨は隆盛、肌肉は力にあふれ、体は最盛期となる。
・40歳で腎気が衰え始め、脱毛が始まる。
・48歳になると顔面は憔悴する。
・56歳で筋肉動作の自由が失われ、精気は欠乏し、腎は退化し、体全体の疲弊は極度に達する。
・64歳で天癸も尽きる。
これは約2000年前に書かれた医学書です。昨今100歳が8万人に達したと言われる100歳時代は
昔とは違ってきているのかもしれません。しかし人間の本質は変わらないので養生は必要と
思います。元気で豊かに長寿でありたいですね!