治る力

その方は昨年の11月に初めて来院されました。

主訴は、右お尻から足の痛みとしびれ。痛くてじっとしていられなく、杖なしでは10mも歩けない。

病院では『脊柱管狭窄症』と診断されました。

強めの痛み止めと、血流改善薬を服用していますがじっとしていられない程の強い痛み。

手術をしたいが心臓の手術を過去にして血流改善薬(サラサラになる薬)を服用中のため医師から

手術は拒まれています。

どうにか痛みを楽にしてほしいと来院されました。




脊柱管狭窄症とは脊髄神経を変形、肥厚した靭帯などが圧迫して起こる神経症状が主な病気

現代医学では主に手術しかないのが現状です。



鍼灸治療は変形や肥厚した靭帯を治すことはできませんが、痛みを軽減したり、歩行可能にすることは

経験上可能です。



しかしその方は、どの体勢にしても痛みがひどく30秒も同じ姿勢ができません。治療も非常に困難を極めました。

「とにかく痛いときは毎日でも来てください」と伝え5回目の治療でようやく同じ姿勢ができるようになりました。



その頃の目標は、桜を杖なしで歩いて鑑賞したい。ということで、週三回の集中治療を開始しました。

治療開始して2ヵ月後の今年1月から杖なしで鍼灸院に。痛みが軽減したので杖なしでスーパーで買い物もできました。

4月に入り痛みはあるが、往復400mを二回休んだだけで自力で歩けました。そして、痛み止めも2回を1回に減らしています。

どんな姿勢でも痛みが無くなったので夜も問題なく眠れるようになりました。 

次は400m休みなく歩けるようにしたい。目標をもって現在も加療中です。



脊柱管狭窄症は手術以外方法はないとお考えの方はきっと多いはずです。

そして手術をしてもリハビリを本気でやらないと治らないのも事実です。




諦めない気持ちと本気で治そうという気持ちがあれば、結果はついて来るということです。

私も患者さんから多くのことを学ばせて頂いております。


感謝