めまい

めまいは東洋医学では“眩暈”といいます。

めまいと言っても原因は様々です。耳・目・脳・頚椎・自律神経・心因性など

めまい=メニエール病と皆さんよく言われますがメニエール病は10万人に3~4人発症する程度の比較的珍しい病気です。

医者からメニエールと言われた。のであればそれはメニエール症候群。つまり、メニエールの検査で異常はないけど

メニエール病のような症状が出ているということです。実はこの多くが頚性めまい、だったり自律神経の失調が原因です。


~鍼の効く末梢性めまい~


良性発作性頭位めまい:頭を動かしたときに起こる回転性のめまい。めまいの起こる頭の動きが決まっています。

               30秒くらいで元に戻ります。耳鳴り、難聴を伴わないので、耳石や半規管の障害が考えられます。


薬の副作用:抗生剤のストレプトマイシン、カナマイシンによって内耳の感覚神経が変性。耳鳴り、難聴、めまいを起こします。

        薬剤性なので両耳に症状がでます。

突発性難聴:ウイルスによって内耳神経に単一神経炎を起こしていると考えられています。強い回転性のめまいもあれば、

        軽度のめまい感もあります。それよりも片方の耳が突然聞こえなくなったり、閉塞感、耳鳴りが気になります。

聴神経腫瘍:良性腫瘍です。前庭神経にできると平衡感覚に障害がでます。

ラムゼイ・ハント症候群:帯状疱疹ウイルスが内耳や顔面神経、蝸牛神経、前庭神経などに感染して、めまいなどを引き起こす。


≪ 治 療 ≫

   めまいの治療は、血管拡張剤、ステロイド、ビタミンB12が代表的な薬です。

   鍼灸治療は内耳の血流促進を促します。ステロイドは炎症を抑える薬で、炎症が長引くと、神経が損傷し後遺症が残ってしまう

   ので、これは早期に使う意義があります。ビタミンB12は神経が炎症で損傷したところを早く修復する役目があります。

   回復を早めるなら、治癒力を鼓舞する鍼灸だってよいわけです。


もう一つめまいの原因で多い“頚性めまい”

   首が凝りすぎて頭に行く血管を圧迫して起こるめまい。病院では異常がないと言われることが多いものです。

   加齢により頚椎が変形している方にも多く、また自律神経によって血管が細くなる方にも多いです。

   凝りを治療できる鍼灸が得意とする病気であります。当然生活指導もしっかり守って下さいね。