2016/08/07
南海トラフ地震を想定した大規模訓練が近日行われます。
医師や看護師などの医療チームであるDMAT、JMATなど皆さんもご存知かと思われます。
災害が起こると48時間以内に現地に入り医療行為を行う第一次医療部隊ですね。
我々、日本鍼灸師会でも東日本大震災から『災害支援鍼灸師』として被災地で医療活動等を行っています。
一体鍼灸師が被災地で何をするのか?何ができるのか?そんな疑問を持って今回講習会に参加してきました。
第一回の講習会
会場は大阪でしたが、全国から鍼灸師の先生方が参加されていました。 山口県は僕だけですよ・・・
講師は、現地で活躍されている医師(DMAT)、臨床心理士、鍼灸師(AMDA)です。
現地でのはり治療とは
・体の痛みに効く:避難所で2日過ごせば腰痛、肩こり、頭痛など筋緊張が出てきます。
・体の不調に効く:全身倦怠感(だるい)、食欲低下、便秘、疲労、不眠など避難生活が続くとストレスが溜まり発症。
その他
・運動指導:避難所は動かなことが多く廃用性萎縮(筋力低下)を起こします。
・マッサージ治療:エコノミークラス症候群は熊本地震で車中泊で問題になりました。
・医療者として身体の相談や予防指導などが気軽にできる。など
初期段階の重症(医師による医療処置)でなくなる中・長期になると鍼灸治療のような心身の疲労からくる治療が
必要になることがわかりました。またメディカルスタッフや行政との連携がないと現地に出向いても邪魔みなるのが現状
みたいです。そんな心得もこの度学ばせて頂きました。
これ凄いでしょ!!みんなこれ着て記念撮影したんですよ COOL!!
今回の講習で少しながら被災地現場の声を聞き、何が私にできるのか?という疑問が晴れた気がしました。
「ただ、いてくれるだけでいい」それで被災者の不安が軽減するなら何も難しい事は考えなくてもいいのです。
災害はいつ起こるかわかりません。もし、ここ岩国が被災するようなことがあれば僕は微力ながら力になりたいと思います。