よくするのも治療 悪くしないのも治療

治療ってよくなる事でしょ。悪くしないのも治療なの?って思う方は多いかもしれません。

症状や病気には治るものと付き合っていくものがあります。風邪や捻挫骨折、ぎっくり腰などは自然と治ります。慢性症状や進行性の病気または加齢によるもの例えば認知症やパーキンソン病、脊柱管狭窄症のような変性疾患は付き合っていく病気です。

鍼灸治療は治っていく症状に対しては早く改善してくれる。付き合っていくものは症状の頻度や程度を軽くすることや進行を遅らせたることにより日常生活を楽に行えるようにしていくことが治療方針となります。(健康寿命を延ばすことにつながります)

年齢には抗えませんので身体の状況は今現在が一番若いです。機能や状態は右肩下がりになるので一年後、三年後、五年後と長期経過のなかで状態を急降下させないようにするのも大切な事であり治療の一環でもあると考えています。

悪くしないことも治療というのはそういうことです。